金額比較だけで決めると、夜間育児は壊れる
粉ミルクとキューブ。
多くの比較記事は「どっちが安いか」だけで終わる。
だが夜間育児において、その判断は不完全である。
本記事では、
**実在する製品(明治ほほえみ)**を使い、
月齢別消費量 → 年間ランニングコストを厳密に計算する。
結論(巻物の極意|3行)
粉ミルクとキューブの差は「高い・安い」では決まらない。
年間消費量で計算すると、ほほえみではキューブの方が安くなるケースもある。
それでも最終判断軸は金額ではなく、夜間に発生する時間と判断工程を削除できるかである。
本記事が依拠する理論
- 理論01:トータルコスト計算
購入価格ではなく、
年間消費量 × 継続期間 × 運用条件で比較する。 - 理論05:時間効率戦略
夜間育児では「作業時間」そのものがコストであり、
削減できる時間はそのまま回復資源となる。 - 理論10:習慣化戦略
毎日・毎晩繰り返される行為は、
人力ではなく構造で処理すべき対象である。
ほほえみ 粉&キューブ ランニングコスト比較
対象:完ミ想定(混合でも比率が同じなら成立)
調乳量:メーカー公表の月齢別目安を中央値で採用
年間総調乳量:約 339L
調乳濃度:100mlあたり 13.5g相当(粉・キューブ共通)
図①|前提となる「ほほえみ標準調乳量」(中央値採用)
前提ルール
- 出典:明治「標準調乳量の目安」
- レンジは中央値で固定(丸め箇所を明示)
| 月齢 | 1回量 | 回数/日 | 1日量 |
|---|---|---|---|
| ~1/2か月 | 80ml | 7回 | 560ml |
| 1/2~1か月 | 80~120ml → 100ml | 7回 | 700ml |
| 1~2か月 | 120~160ml → 140ml | 6回 | 840ml |
| 2~3か月 | 120~160ml → 140ml | 6回 | 840ml |
| 3~5か月 | 200ml | 5回 | 1,000ml |
| 5~7か月 | 200ml | 5回 | 1,000ml |
| 7~9か月 | 200ml | 5回 | 1,000ml |
| 9~12か月 | 200ml | 5回 | 1,000ml |
図②|粉 ⇄ キューブの換算ルール(固定)
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| キューブ1個 | 40ml |
| 1袋 | 5個=200ml |
| 調乳濃度 | 100mlあたり13.5g |
| 粉800g缶 | 約5.8~5.9L分 |
👉 粉もキューブも同一濃度で比較
図③|月齢別「月あたり消費量」(30日換算)
| 月齢 | 1日量 | 月あたり |
|---|---|---|
| ~1/2か月 | 560ml | 16.8L |
| 1/2~1か月 | 700ml | 21.0L |
| 1~2か月 | 840ml | 25.2L |
| 2~3か月 | 840ml | 25.2L |
| 3~5か月 | 1,000ml | 30.0L |
| 5~7か月 | 1,000ml | 30.0L |
| 7~9か月 | 1,000ml | 30.0L |
| 9~12か月 | 1,000ml | 30.0L |
図④|年間ミルク消費量(0~12か月)
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 年間総量 | 339.3L |
| 固形量換算 | 約45.8kg |
| 粉800g缶 | 約58缶 |
| キューブ袋(200ml) | 約1,697袋 |
| キューブ60袋箱 | 約28.3箱 |
図⑤|年間ランニングコスト比較(ほほえみ限定)
A)希望小売価格ベース
| 種類 | 単価 | 年間数量 | 年額 |
|---|---|---|---|
| 粉(800g) | 3,412円 | 57.3缶 | 約195,360円 |
| キューブ(60袋) | 6,208円 | 28.3箱 | 約175,531円 |
| 差額 | −19,829円 |
👉 キューブの方が安い
B)実売例ベース
| 種類 | 単価 | 年間数量 | 年額 |
|---|---|---|---|
| 粉(800g) | 3,143円 | 57.3缶 | 約179,958円 |
| キューブ(60袋) | 5,938円 | 28.3箱 | 約167,897円 |
| 差額 | −12,061円 |
まとめ
明治ほほえみを月齢別消費量から年額で計算すると、
キューブは粉より高いとは限らず、むしろ安くなるケースも多い。
だから論点は金額ではなく、夜間に発生する時間と判断工程である。
「キューブは高い」という話は、
消費量を無視した印象論にすぎない。
それでも問題は“金額”ではない
仮に、粉ミルクが
1万円安かったとしよう。
それで夜間育児は楽になるだろうか?
答えは否。
夜間だけで失われる時間(回数×分数)
夜間(22時〜翌6時)に発生する調乳回数は、
月齢別に見ても約400〜450回。
- 人力調乳:1回 5〜10分(中央値7分)
- デュオミニ+キューブ:1分以内
差分は、
- 最低:約40時間
- 現実的:50〜65時間
= 丸2〜3日分の連続労働
これは「節約」の問題ではない。
判断力と感情資産を削る構造の問題である。
キューブ“だけ”では夜間育児は完成しない
重要な事実がある。
キューブは
70℃以上のお湯を即座に出せて初めて完成する。
ここが欠けると、
夜間の判断工程は消えない。
完成形:フレシャス × キューブ
- フレシャス:70℃のお湯を即時供給
- キューブ:計量・判断を完全排除
結果、
- 調乳:1分以内
- 判断工程:ゼロ
- 夜間ストレス:最小
👉 ここで、寝室要塞の“核”が完成する。
結論:安いか高いか、では判断できない
- ✔ ほほえみではキューブの方が安い
- ✔ 仮に粉が少し安くても、時間差は消えない
- ✔ 夜間育児の本質は「構造」
次に進む殿へ
👉 夜間調乳を1分で終わらせたい
→ 【 寝室要塞キラー記事】へ

👉 70℃がなぜ必要か知りたい
→ 【⑥ 衛生戦略|サカザキ菌と70℃】へ進め








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